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![[人にやさしい]](img/2.gif) |
それはなんといっても呼吸する家ではないでしょうか。
欧米風の現代建築とアルミサッシの普及は、高気密な 家を誕生させ、冷暖房設備の充実は、快適さをもたらしたと同時に、結露や、住空間における空気中の汚染を生みました。
そして、家の中にあって調湿機能に優れた畳は、一生懸命その役目を果たし湿気を吸うことで、逆にカビやダニの繁殖を手伝ってしまいました。
でもけっしてそれは畳のせいではなく、共働きなどが増え、日中ほとんど家に風を通すことなく(呼吸させることなく)サッシ窓を閉め切っていたこちらに原因があるのでは?! |
![[地球にやさしい]](img/3.gif) |
それは、その建物に使われる材料が作られるときから廃材として捨てられるまで地球環境に負荷をなるべくかけないもの、つまりは、なるべく土に帰ることのできるものを使うということではないでしょうか。 |
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知っていますか?自然界で自分の巣を自分で作らないのは人間だけだってこと・・・
材料を選び、これから家族と住む場所に 自分で運び、自分で作る。
こんな当たり前のようなことをどうして人間だけ人任せにしてしまったの? |
私は、たまたま今回24戸分の賃貸マンションを建てる機会に恵まれてそんな素朴な疑問をもちました。
みなさんはどうですか?ぜひ 自分で作るとまではいかなくても、せっかくなら自分の納得のいく材料で、自分の思うような家を作りたいと思いませんか? |
建ててもらう側の都合や、今までは こうだったんだからなんていう妙な慣習、制約の中で自分の夢をあきらめるなんて・・・ちょっと大げさなようだけど、住まいの主人公は住む人だということを忘れないでいたい・・・ただそれだけの発想なのです。 |
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私の場合 |
まず賃貸マンションだというと、なぜ収益性を第一にローコストマンションを建てないのか?
と 問われ、「中に住む人の身になって考えたい」などというと、ばかじゃないかと白い目で見られてきました。でも私はくじけずに、自分の夢をあきらめず追いつづけました。
そうこだわっていたら不思議なことにいろいろな人と縁で結ばれ、夢を現実のものにすることができました。
そしてこの建物にトップページのような思いを込めて[ECO-WING21]という名前をつけました。 |
“私の[ECO-WING21]への夢” |
1. 人と地球にやさしい
住まい |
2. 安全な住まい |
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この夢を果たすため、そして、最初に述べた素朴な疑問に答えをみつけるため、
まず、私は自分の納得のいく材料をつかいたいと思いました。
つまり、住む人の健康に害を加えない安全な材料を、しかも
できるだけ地元でとれた材料を地元の人につくってもらうということでした。そのことが、今また注目されつつある「地産地消」という考え方に結びつくとは、当時の私には思いも及ばぬことでしたが・・・おおげさなようですが、いずれその建物が廃材になるときのことまで、建てるときに、あるいは選ぶときに少しでも考慮できたら・・・きっとそれは地球環境にとっても負荷のかからないものになるのでは・・・? |
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「地元材を使いたい」という私の夢に立ちはだかったものは、「コスト高」という現実でした。外材(輸入材)に比べて、国産材の価格はどうしても割高。予算を考えてあきらめざるを得ないのか…?いや、あきらめたくはない。
そう思って調べていくうちに、面白いことがわかってきました。なんと国産材も外材も、その材料そのものの値段はあまり変わらないということ。では何が違うかというと、木の切り出しの人件費から、製材所等への輸送コスト、またそれからいくつか通る流通の間にのせられるコスト、そして手間賃。そういったものの違いからどうしても国産材は割高になっていく…。だったら、できるだけ材料に近いところのルートまで足を運んで、こちらの思いを伝えてお願いしたらどうだろうか?
こうやって臆せず、あきらめず、調べては足を運び、お話しては共感を頂き、たくさんの方にご協力頂いて、夢を現実のものにしていきました。 |
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育てるときから、船で輸送されるときから、そしていくつかの工程を経て自分たちの家となるまで、全く確認もできず薬漬けになっている外材よりも、育てておられる方の顔の見える、安心できる地元材。
もしも予算の範囲内で手に入れられるのならそのほうが絶対に良いと思いませんか?
木だけではなく、紙も、畳(イ草)も、土も、気候風土にあった日本の家に欠かせない材料…
安心できる材料…つかいたいですよね |
人件費・高い |
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高コスト |
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低・農薬 |
安全性高い |
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人件費・安い |
輸送のため薬品散布 |
低・コスト |
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農薬散布 |
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安全性低い |
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この安心できる本物を手の届く価格で提供してもらう努力、そして、つくり手、買い手の「つかう」という需要の創造…結果的にこのことが、今国内で衰退が加速する農業や林業をもう一度再興することにつながる…そしてそのことが子どもたちに「水・土・空気」…つまり環境といった一番の財産を残していくことにつながるんだ。
私はそういったことを、この「ECO-WING21」の建築を通して勉強させてもらいました。 |
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そしてECO−WING21の場合 |
マンションというコンクリート造りのなかに、自然素材をただ取り入れても自然素材の良さは発揮できませんから…建築・設計上のさまざまな工夫も凝らしました。
そしてそこにお住まいになる方たちに、自然素材の長所も短所もお知らせした上で、健康的に暮らす提案をはじめたのです。 |
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※下の画像の説明個所をクリックすると[ECO-WING21]でこだわった自然素材のページを見ることができます。 |
<ECO-WING21の内装一覧> |
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