エコマンションの建設日記「第2章−1.私がシックハウス症候群?」 | |||||||||
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なぜ私は、『健康な住まいを手に入れる本』を読んで、あんなにショックを受けたのでしょうか? それは、今まで具合が悪くて病院に行っても、原因不明であったり、『アレルギー』ということばで片付けられたりしていた症状の原因が、ひょっとしたら自分が住んでいる「住まい」あるいは、利用している「建物」にあるのかもしれない、という事実を知ってしまったことにあったと思います。 今まで安全だと思い続けてきた住宅のパーツ一つ一つについて、その危険性が指摘されている。 合板のフローリング、塩ビクロス…あの畳でさえ… ということはひょっとして… 実は心当たりがあるのです。 95年(H7)9月に出産した翌年の春。 私と、同居している私の母は、突然の鼻炎に悩まされます。 耳鼻咽喉科を受診したところ、『花粉症』と診断されました。 アレルギーや花粉症など他人事と思い込んでいた私達親子には、信じられない出来事でした。 しかし、よくよくその原因を考えたとき 『住宅のリフォーム』 が思い当たるのでした。 妹の死後さびしかった我が家に、「初孫懐妊」の朗報は、母達を本当に喜ばせ、生きる勇気をもう一度もたらしてくれたと云えます。 初孫の誕生を待ちに待つ母は、「住宅のリフォーム」を思い立ち、畳の部屋と台所を『LDK』にしてくれたのでした。 その仕様はもちろん、合板のフローリング、塩ビのクロス、合板の造作家具…どれもこれも本に書いてあるとおりなのです。 おまけに、出産後は、体の回復の遅さも手伝って家にいることが多く、しかも季節は秋から冬。 初孫に風邪でもひかせてはたいへんと、暖房バッチリで、家は締め切ることが多かったのでした。 「住宅の改装」に加えて「すまい方」も… どう考えても、このことが何かの引き金になったのは間違いない。 症状が私だけにでたのなら「出産で体質が変わった」の一言で片付けられたかもしれないのですが、母まで同時期にその症状がでてきたわけですから… ある日、母と二人で顔を見合わせて「きっと家が原因だ」と!気付いたのですが… もう遅いのですよ。その症状が出てからでは… アレルギー症状はいったん出始めたら上手に付き合っていくしかない…。 しかもリフォームには多額の出費をしているわけです。 「悔しいねえ」と母。 そんなこと知らなかった頃は、家が17年ぶりにきれいになった。 システムキッチンになった。リビングに大きなTVとソファーを置いて、いかにも「やっとうちも今風の家になった」と大喜びだったわけですから…ねえ。 もう他人事ではないのです。 なぜ?なぜこんな危険性のあることを、業者は知らせなかったのだろうか? それともこの危険性のことを知らなかったのだろうか? 素朴な疑問がわいてきます。 でも、だからといって今だこの件について、私の家族は、業者さんに尋ねていないのです。 なぜなら…知り合いだからです。 とてもお世話になってきた知り合いだから…。 へんですよね。でもそれが現実。 それなら今度建物を建てるときには、絶対に失敗できないな。 そして少なくともこの分野について勉強しなくては…人任せでなく…自分自身で… でも、いざ建築のプロを前にして 「あなたはその専門分野についてどの程度ご存知ですか?」 と尋ねることは…いくら私でもなかなかできませんでした。 しかしその遠慮が、そしてその積み重ねが、結果的に 「エコマンション建築にあたっての一番のトラブル」につながっていくのです。 |
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