エコマンションの建設日記「第2章−4.設計士さんへの意思の伝え方と契約のポイント」 | |||||||||
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平成11年 年明け草々「熊本市特定優良賃貸住宅制度」の審査に合格!その採択通知を受取りました。 ヤッター!それを受け、いよいよ本格的なプラン作成に入ります。 前回お話したとおり、申請書のプランはA設計事務所にお願いしていましたので、(多少の不安が無いわけではなかったのですが)そのままAさんにお願いすることにしました。 さて、その多少の不安とは、ここ数年A事務所の活躍は素晴らしく、熊本でも大きな仕事を次々とこなしておられましたが、そのほとんどが「老人保健施設」を代表とするような医療福祉関係の病院・施設でした。「住宅とりわけマンションについてはどうなのかな?得意とされるのかな?」つまりはそういった不安でした。 それについては、当時かねくら鰍フ社長を務めていた主人から直接Aさんの方に聞いてもらったところ「大丈夫!」という返事。 「外観のデザインについては希望をいうが、中身についてはおまえに任せるから」と主人から設計について私に一任され、それではということでさっそく平面プランの打ち合わせを自宅で開始することにしました。 ところが、打ち合わせには、前回紹介したA事務所のBさんが、今回から新しく登場のCさん(入社まだまもない20代前半の女性)を伴ってこられます。最初「ああAさんはお忙しいんだなあ」と思いこのBさんCさんとともにプランを練ることにしました。 私は最初にこの建築のコンセプトをBさんCさんに口頭で伝えました。 それは何度もこれまでお話してきたように『建物の安全性』であり、また『使いやすさ』でした。 |
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これだけで、私の意図はBさんCさんに十分に伝わったと私は錯覚しました。なぜなら、お話した相手は『建築士』つまり設計・建築のプロだと思っているからなのです。「私がシックハウス症候群?」の最後に述べたように、私のような設計・建築の素人からすれば『建築士』さんというプロに向かって、これ以上のことを詳細に言わなくても分かっていただけるという信頼もありましたし、またそのプロに向かってこれ以上のことを言うのは失礼なことのように思われましたから…。 私はこれまでに何人かの設計士さんとお会いし、仕事を一緒にさせていただきました。私の感想ではその方の経験や性格にも左右されるところがありますが、設計士さんには2つのタイプがあると思います。 まず、こちらの意見をよく聞いてくださる方で、可能な限りこちらの意向を図面にしようとされる方。ただ残念ながら『提案力』という点では物足りなさを感じる場合もあります。 次は、自分の意見を強く持っておられ、独自のカラーを大切にされる方。こういう方は、どちらかというとこちらの話しを聞きはされても『聞き入れる』ことをなかなかされない傾向があると思います。 失礼ながら、BさんCさんの場合は前者のタイプだったと思います。こちらの意見をとてもよく聞いてくださり、打ち合わせはとても和やかで楽しみでもありました。特にバリアフリーについてはこちらで申し上げなくても、得意分野でいらっしゃるので「あうん」の呼吸で進められました。ただ、なかなかこちら(素人)では計り知れない部分についての提案力に、物足りなさを感じる点が確かにありました。 |
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また、どちらの場合でも自分の意向を伝える時は、必ず私のように口頭ではなく、書面で伝えるべきです。それは、非常に重要なことです。 どんなに親しくても正式に仕事を依頼するときは『契約書』を作成し、その中身を確認して下さい。専門用語など、分からないことは分かるまで説明を求め、納得して印鑑をついてください。もしもそれでも分からないことがあったら、多少の費用を払っても、不動産や法律のプロに相談されることをお勧めします。 トラブルはないにこしたことは有りませんが、有るということを前提に『契約書』は必ず交わすべきです。 これは「ハウスメーカー」や「工務店」に直接依頼するときも同じです。 安易に時間を急がせ、契約を迫る心無い業者がいないとはいえません。例えば、「今週中に契約すればいくらお徳です」等ということをネタに、自宅に深夜まで押しかけて印鑑を押すまで帰らないなどという話しもよく耳にします。 30年以上ものローンを組んで、『住宅建設』という一生に一度の大きな事業をするのと同じです。その長いスパンで考えれば、数日をあせってよく理解もせず、契約書に印鑑を押してはいけません。 また、どういった住宅を建てたいのか、例えば私のように「人の健康や環境に留意した建物を建てたい」とするならば、そのパートナーである設計士さんや業者さんと納得のいくまで、健康・環境・教育などさまざまな分野の話をし、自分と価値観が同じ人達なのかを確かめてください。 その時は煩わしいかもしれませんが、結果的にそれが一番の早道だと、私のエコマンション建設を通しての結論でもあります。 |
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