RIPPLE日記:家庭に戻るキャリア女性―「子供との時間が大切」を読んで
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家庭に戻るキャリア女性―「子供との時間が大切」を読んで

 6月22日(土)共同通信熊本日日新聞夕刊4面
何気なくひらいた地元紙の夕刊のタイトルが、私の目に飛び込んできました。

「子供と過ごす時間が最も大切だと思った。」
「米国 社会成熟で柔軟思考に」…

 よくよく読んでみると、よその国の特別な人のことではなく、まさしく自分も含めとても身近なことに思えました。

 「女性でもなりたいものになれる」といわれ育った40〜50代前半の母親キャリア。
一流企業などの中堅幹部として、「女性の時代」を築き上げてきた彼女たちが、
その高い地位や高収入を捨て、家庭を目指し始めた。

 女性の社会参加問題に詳しい、ニューヨーク市立大学のジョイス・ゲルブ教授(政治学)によると、
「米国で1976年から増加してきた働く女性は98年に初めて減少、その後も減り続けている。」とのこと。
その家庭に戻る女性の多くが、高等教育を受けた30歳以上の白人女性で、その価値観は「家族が最も重要」というもの。

記事は、3人のキャリア女性の例を挙げています。

 「米政府で最も有力な女性」と称された、ホワイトハウスのカレン・ヒューズ大統領顧問(45歳)は、今年4月、辞任表明。その会見でこう説明する。「少しホームシックになった」
15歳の息子ら家族との時間を優先させたい。
この姿勢は、全米の働く女性に「仕事か家庭か」という問題をあらためて突き付けた、という。

 さらに5月、パキスタン駐在のウェンディ・チャンバリン大使(53歳)も、
「二人の娘とともに暮らしたい」と辞意を表明。

 新しい動きとして、多くの女性たちがこれを歓迎している。ということ。
米各紙の投書欄には、「すばらしい決断」「私もお金があったらそうしたい」という反響が並んだそうです。

 また、2000年6月に米CNNテレビを退職したメリー・マックガンさん(42歳)の場合。
現職の頃は、首都ワシントン、ニューヨークで、記者やチーフプロデューサーとして、早朝から深夜まで、土曜も日曜も働いた。
 1998年の長女誕生を機に管理部門に異動、2000年5月に長男が生まれたことで退職を決意し、現在ニュージャージー州で、専業主婦を続けている。
「子供の相手をすることが、これほど大変な仕事とは思わなかった。」でも、
「成長が楽しみ。後悔はしていない。」と言いきっているそう。

 先ほどのジョイス・ゲルブ教授は、
「少し前の世代が『女性にできないことは無い』と必死だったのに対して、『また働きたい時に職場に戻ればいい』といった柔軟な思考が定着しつつある。」
と指摘しています。

 子供を持つキャリア女性を支援する民間非営利団体(NPO)「マザーズ・アンド・モア」も、
「伝統的な男女の役割分担が、復活してのことではなく、米社会の成熟が女性の選択肢を広げた結果」と強調しているとのことです。

―この記事を読んで、何かとても共感できたのは、
今の私の置かれている環境から、それを体感していたからかもしれません―

 今、私は、エコマンションの3年から4年の建設過程を振り返りながら、皆さんに「建設日記」という形で、その頃の苦労話やエピソードをお伝えさせて頂いています。
 もちろんそれに変わりはないのですが、振り返る毎に、言葉にはしていませんが、それは私の育児日記を振り返るチャンスにもなっています。

 最近つくづく思うのです。 
 産まれてこなかったかもしれない子供を幸運にも授かり、無事に誕生してきてくれただけでも「雄大(長男)は100点」なのに。
 頭では良くわかってはいても、出来ることが増えてほしいと、ついつい出来ないことに目を向け、人と比べてしまったり…
 子供が3歳くらいまでは(建設に入る頃までは)、正直言って、もっと時間的に余裕があったし、心にもゆとりがありました。
それまではもっと子供の目線に立って子供の歩幅に(成長に)合わせたペースの生活ができていました。
 それが建設のその時期は、「お母さんは忙しいから…」という理由で、ついつい我慢を強いていたり…
 やっぱり後悔したり、反省することしきりなのです。

 雄大が、年中さんに上がったばかりの頃(4歳)こんなことがありました。
 お風呂上りに、まだお風呂で遊びたがる子どもに向かって、「もう時間がないんだから我慢しなさい」と何気なく云った私に、我が子が返した言葉とは…

「いやだ。大ちゃんばっかり我慢しなさいってママはいうけど、
 ママだって我慢しないじゃないか!お仕事我慢しないじゃないか!」でした。

 私は愕然としました。ちょうど、建設も佳境に入り、またトラブルの処理にも日々追われていた頃だっただけに、こたえました。この我が子の一言は。

 幼稚園で園長先生にそのことをお話したところ、
「良く云った!大ちゃん。あの大ちゃんが、ちゃんと自分の気持ちを精一杯の言葉にしてお母さんに伝えられたんですよ!誉めてあげなきゃ。」
 これまたショック!喜んでいいやら…嘆いていいのやら…

 今日本では、男女共同参画社会を目指して…というきれいな言葉をつかって、より女性の社会進出を促す施策が、つぎつぎと打ち出されています。でもそれは保育園の数を増やしたり、託児時間の延長など…
 また、小子化対策と銘打って、一人の女性が産む子供の数が少しでも増えるようにということも、国策としてあげられています。

 女性に子供をよりたくさん産んでもらって、その産んだ子供をよりたくさんの保育施設に預かってもらって、また、女性を、好むと好まざるのにかかわらず、社会的な労働力として期待する。
 そしてその一方で、今までありえなかったような子供たちの犯罪に頭を悩ませ、「家庭でのしつけ」の重要性を説く…。

 矛盾の上に矛盾を、無理の上に無理を重ねているように思いませんか?

 わたしは、自分の経験から、昔よりずいぶん良くなったといわれながらも、特に日本という男社会への女性の進出・台頭の難しさを実感してきました。
 はっきり云ってなめられます。まず女だということで…。
きれいごとではないのです。仕事は…。その上に妻業・母業が待っています。みんな余裕がないのはあたりまえ…めいっぱいなのです。一日一日…。

 米国は日本の10年も15年も先をいっているのかもしれません。いま、家庭回帰しているキャリアたちは、きっと仕事という戦場で戦って戦って、今の地位を築いてきたに違いありません。その彼女たちが、いきついた結論が『家族との時間』だった。

 それは、女性として、同じ仕事を持つ女性として、とても肩の荷がおりた自然なことのように私には思えるのです。
 どこかあたりまえの選択にも思えます。

 なぜなら、私たちは、『出産』という、人間として最後の原始的体験ができる、女性だからです。母乳を与えるという最大の特権をもった女性だからです。

 もうそろそろ日本も、その独自の国民性と社会に目を向けて、つまりは現実に目を覚まして、本当に一人一人が肩の荷を下ろした、自然な生き方を目指したらどうでしょうか?
国際社会での格付けを、生産性を上げることだけが、国民全体の幸福につながるなんて思えないのです。

 そのために犠牲になっているのは、いうまでもなく、明日を担うといわれる子供たちだから…。あなたは子供たちが大人になったとき、日本という国が、どうなっていてほしいと思いますか?あなたは20年後どんな生活をしていたいと思いますか?そしてあなたは、子供たちにどんな大人になってほしいと思いますか?

肩の力を抜いて話しませんか?いっしょに…私は本当はどんな生き方をしたいのかを…

 

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