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今日は美紀の十三回忌

今年5月6日は、亡くなった妹(美紀)の十三回忌でした。
美紀の小学校の時の恩師や親戚に集ってもらい、門徒寺の正龍寺で、法要を済ませました。

当時29歳という若さで、志半ばで逝ってしまった妹。その無念さを思うとき、いたたまれない悲しさで、胸が締めつけられるような思いをずっと持ち続けてきました。
まる12年・・・今思うとあっという間に駆け抜けていった年月のようです。
ですが、その途中、途中では結構大変なことが起きてはなんとか乗り越え、また起っては解決するといったことの繰り返しであったように思います。

12年・・・その間に、なんといっても私は二つの新しい命を授かりました。
死にもの狂いでやっとこの世に誕生させてあげられたその命。
その二人の子どもの子育てをとおして、私はたくさんの方々と出会い、そして「人の親になる」過程をとおして多くのことを学び続けています。

仕事の方では、「ECO−WING21」を建て、また「ピュアリィ」を、これもまた「誕生」させて頂き、その二つの仕事をとおして「人」としての学びを、たくさん頂いています。

二つのことに共通していえることは、「育て育む」という行為により、自分自身が「育てられている」ということ。「成長させていただいている」ということです。

私は、素晴らしい指導者(先生)に出会い、導かれ、また、プライベートでも仕事でも素晴らしい仲間に囲まれ、スタッフに恵まれ、そして、なんといっても大好きな家族と助け合って、今日ここに生かされています。
そのことに心から感謝しています。

美紀が、ようやく、そんなことを恥ずかしがらずにこうやって言えるようになった私を、少し認めてくれたのかもしれません。

今まで、遺影を見るたびに何か「厳しい」ものを感じていた私でしたが、
今日お寺で焼香をする際に見た「美紀の遺影の表情」は、とても穏やかでやさしく写りました。小さい頃一緒に遊んでいたあの頃の妹の懐かしい笑顔がそこにありました。
「あっ。美紀だ。あの美紀だ。」
やっと逢えたように思えました。
その瞬間、涙がとめどなく流れました。
「嬉しくて。嬉しくて・・・」
やっと逢えた。あの頃の無邪気で明るいそして本当に可愛い笑顔に。
よかった。よかった。

12年前のあの日。
私は、美紀の遺影とお位牌を抱きしめ、誓いました。
必ず美紀の分まで「体に気をつけて長生きをするから」と。

なぜなら、美紀が本当に天国に往けるように、
ずっとずっと「手を合わせて祈り続ける」ために・・・

そして、両親のことを支え、あなたの遺志を継いで、
「本当に困っている人の立場に立った真の医療・福祉・介護」を目指すために・・・

あの日から12年の歳月が流れ、今、私は、医療だけでなく、福祉だけでなく、自分の人生をとおして、皆さんと一緒に「真の健康」を育み続けることを目指しているのかもしれません。
そして、おそらく、美紀が元気でこの世に生きていたら、きっと彼女も同じ目的を持って歩んでくれていた道だったでしょう。

この12年の道のりを振り返ると、泣いたり笑ったり、どたばたつづきの珍道中でもありました。

そしてこれからの道のりは・・・
私にはたくさんの人の笑顔に満ち溢れた、とても楽しい明るい未来に思えます。
この道、どこまで続くかわかりません。
でも歩み続けたいと思います。
一歩、一歩。

この道がつづく限り・・・この道がつづく限り・・・。

合掌

2005年(平成17年)5月6日   反後人美 43歳
 

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