RIPPLE日記:鶴の北帰行によせて
ECO-WING 21 自然素材の子供部屋 明るいリビング エコマンション10階
お気に入り登録 お問合わせ ECO-WING21トップページ
 現在地:エコウイング21トップページ >> RIPPLE日記:鶴の北帰行によせて
RIPPLE日記
大往生95歳の祖母逝く
今日は私の誕生日
今日は美紀の十三回忌
地球という星の存続をかけて
BSE対策「全頭検査緩和策」
「お仏壇とTV」美紀の命日
アレルギーのお子様
「家づくり塾」見学
ここまできた建築基準法改正
家庭に戻るキャリア女性
聖徳太子 SAYS
鶴の北帰行によせて
京都議定書にこだわりましょう
シンポジウムに参加してPart2
シンポジウムに参加してPart1
 
エコマンション
健康住まい
自然素材ホール
エコマンションを訪ねてみたら
エコマンションに住んでみたら
シックハウスって?
おいしいおっぱい・空気の為に
「ECO-WING21」の
ホルムアルデヒド濃度結果
第一回
第二回
第三回
めざせ!オーガニックライフ!
本物の食と住とは?基調講演
援農体験 じゃがいも堀り
援農体験 梅ちぎり
援農体験 田植え
本物の命としての野菜講演会
ショッピングモール研修旅行
援農体験 トマトちぎり
援農体験 ちょっとひと休み
援農体験 稲刈り
ナチュラル・ハーモニック
ナチュラル・ハーモニック
有機JAS法ってご存知?
有機食品を汚染しないように対策した建物必要です!
日記・掲示板・リンク
反後人美の子育てブログ
マンションの建設日記
管理人日記
RIPPLE日記
歌梨のどたばた出産報告
リンク集
賃貸(マンション・駐車場)
賃貸のご案内
立体駐車場お貸しします
私のこと・・・
私が読んだ本
パン屋さんの紹介
かねくら株式会社
お問い合わせ
ECO-WING21トップページ
ECOマンション
≪鶴の北帰行によせて≫

私の生まれ故郷 鹿児島県出水市には、毎年、ロシアのアムール川沿いから越冬のため、たくさんのナベヅルをはじめとする鶴たちがやってきます。

 そしてこの時期、無事に出水で冬を越せた鶴たちが、またロシアに向けて旅立って行きます。その数は、数千羽にもおよび圧巻です。
現在、この「出水のツル」は、国の特別天然記念物になっています。

 鶴は、昔から日本の各地に飛来してきていました。そして、日本では「幸せを運んでくれる」おめでたい鳥として、古くから人々に愛され、守られてきました。
「鶴の恩返し」をはじめとする数々の昔話や、折り紙の「折り鶴」、平安時代では鏡の文様、また江戸時代におよんでは着物の柄や、かんざしの飾りなど、つるは私たちの生活に深くかかわりを持ちながら、ともに時代をこえてきたと言えるでしょう。

 その理由の一つに鶴のもつ折り目正しさがあるといわれています。
つるは、餌をついばむときも、決して列をみださず、他の鶴のえさをよこどりしたりせず、秩序を守っているといいます。その鶴の性格が、古くから日本人の道徳観とより添い、守られてきた一因ときいています。

 そして、もう一つの理由として、『鶴は一生ひとつの「つがい」をまもる』ということです。つまりは、「夫婦円満」の象徴として、愛されつづけてきたのです。
 それを裏付けるエピソードを「とべ!出水のツル」(関口シュン作 佼成出版社発行)という本の中で見つけました。
鶴

 出水平野にも、電線が張り巡らされるようになってから、鶴のケガが増えていきました。
つるの骨の中は、空を飛びやすいように隙間が多くなっていて、電線に引っかかると足や羽がすぐに折れてしまうのだそうです。
 ケガをした鶴たちは、保護ケージでケガが治るまでお世話されたり、あるいはとうとう一生治らず保護されてしまうツルもいます。そしてなかには残念ながら亡くなってしまうツルたちも…この40年ほどの間に320羽のつるが「ツルのお墓」に入ったのだそうです。でも、ツルたちはいつだって生きることに一生懸命。どんなに傷ついても生ある限り命を全うしようとします。

 さて、今から27年ほど前のこと、あるナベヅルのオスがケガをして保護されていました。
3月になって仲間たちがロシアに帰る頃になっても、そのオスのケガは治りそうにありませんでした。そんななか、一羽のメスが心配そうにゲージのそばを離れず、なかなか北へ旅立とうとしません。このメスはケガしたオスの奥さんだったわけです。
 しかし、5月になり暑くなって、とうとうメスもあきらめて北へ帰って行きました。オスは、ひとりで出水の夏を過ごし、またツルたちがくる秋がやって来ました。
 10月、ロシアから最初のツルが渡ってきました。そのツルは真っ先にゲージのほうへ飛んでいくのです。あのケガをしたツルの奥さんです。ひと夏ダンナサマのことを忘れず、ちゃんと帰って来たのです。
 そのころは、もうオスのケガも治っていましたので、ゲージからはなすこともでき、その2羽は、仲良く出水で冬を過ごし、そしてつぎの年、こんどは子どもたちを連れて家族としてまたやって来ました。それから約10年毎年このツルの夫婦は出水に来てくれました。

 なにかとても微笑ましく、そして学ぶことの多い「エピソード」だと思いました。

 またこの本では、ただ出水にやってくるツルに焦点を置くのではなく、「ツルには国境はない!」というタイトルで、ツルの生息に欠かせないものとして、「繁殖地」「渡りの中継地」「越冬地」のすべてを挙げています。そして、そのために、ロシア・中国・北朝鮮・韓国・日本の国々の「ツルの保護団体」が一致協力してきた取り組みも紹介してあります。ツルたちのために国境を越えて人々が協力する姿に、胸をうたれました。

 皆さんもぜひ一度この本に目をとおして見ませんか?
幼い子どもたちと一緒に読めるように、「絵本」形式で ひらがなでたくさん書かれています。ぜひ こどもたちとごいっしょに…

 

Copyright © 2002-2005 エコマンション ECO-WING21 All Rights Reserved.